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MEMO

Tomitaro Makino
牧野富太郎
Dr. Tomitaro Makino
(1862-1957)
Tomitaro Makino was born in Kochi, on 24th April 1862. He is one of the most famous botanist in Japan. In 1940, he published “An illustrated flora of Nippon by Dr. T. Makino”, a reference work that remains indispensable to professional botanists and enthusiasts today.
Schedule
2015年5月〜6月


↑6/1(月)。企画展:漫画『ドミトリーともきんす』の住人 牧野富太郎は、昨日で無事終了いたしました。学芸員さんは搬出作業で大忙しな1日。「今回は特に幅広い世代の方々にご来館いただき、嬉しかったです。」と、会期終了を惜しみつつ貴重な原画作品を慎重に梱包していました。また期間中、ご来館した方が発信する様々な写真付きコメントをネットで見つけ、初めていらしたという方々も!色々な意味でとても充実した初夏となり、ありがとうございました。

★写真中段右は、企画展示室裏に咲く「ウツギ(空木)、アジサイ科」落葉低木。★その下が「ベニガク(紅額)、ユキノシタ科」の装飾花(花を目立たせる役割で、おしべ・めしべが退化した花)が開き始めました。どこがベニ? と思ってしまいますが、この装飾花ははじめ白く、あとから紅白色がさしてきて、次第に赤味が強まるというもの。赤くなるのが楽しみです!

PS. そして早くも次回の『資料展:関根雲停〜牧野富太郎の植物画コレクションより』情報が「ねりま区報」に掲載されました。←周辺情報と合わせて是非ご覧ください。



↑5月下旬になると、鮮やかな花々から清々しい緑の庭園へと変わりつつあります。
★写真中段は、秋に紫色の実をつける「ムラサキシキブ(紫式部)/Callicarpa japonica/クマツヅラ科)」。一見小さく目立ちませんが、近づいて良く見るとかわいらしい花…庭園では自然と増えているそうで、あちこちで見ることができます。 ★下段左:庭の写真を撮っていると背後から『何?この葉っぱ大きぃ!ウナギイヌのシッポみたいっ...』という愉快な声。ん〜確かに(笑)その大きくしなやかな葉は20〜40cm「ホオノキ(朴の木)、モクレン科」。花は→コチラの写真2段目右にありますね。★下段右は透明感ある白が涼やかな「コバノズイナ(小葉の髄菜)、ユキノシタ科」。

5/31(日)。
企画展最終日を迎えた牧野記念庭園のご近所にある「石神井公園」の「石神井氷川神社」では、「井のいち」も大賑わいだったようです。そこで、お散歩にぴったりな石神井公園までの道程を→コチラにメモしました。 広大な敷地と自然豊かな石神井公園は、舗装された道を散歩する人から落ち葉を踏んで爽快にジョギングする人々までじっくり楽しめるスポットです。「緑と水のひろば」の記事も参考になります。また公園までは牧野記念庭前交差点の近く学芸大付属前バス停から阿佐ヶ谷駅行きに乗ると約5分、自転車なら10分弱、ゆっくり歩くと15〜20分程度(情報→リンク集)。

そういえば、牧野博士はコーヒー好きだったご様子...。帰り道にカフェ散策もいいですね(ご近所情報→)。

PS. これからの季節、緑の中で快適にくつろぐ為に虫除け対策もお忘れなく。個人的にはハッカ油など植物由来の手作りスプレーがアウトドアの必需品だったり...



↑初夏。小さな森と化した牧野記念庭園は、撮影位置や角度により様々な色彩が広がります。
★写真上段右:4月中旬に赤紫色に紅葉していた「ノムラカエデ(野村楓)、カエデ科」も最近では暗い紫色や茶色がかった色味になりましたが、夏の深緑色に向け日々複雑に変化しています。 ★下段は庭園中央付近の様子です。ヒンヤリとした石のベンチに座り、樹々の枝振りをお手本に両手を広げて深呼吸。しばらくすると昼どきの眠気がス〜と消え、森林浴のようです。


↑5月中旬。★写真上段:庭園の入口で見ごろを迎えた「センダン(栴檀)、センダン科」は、牧野博士が関西地方から持ち帰ったか取り寄せたものと言われています。西日本を含むアジア各地の熱帯〜亜熱帯域に分布し、涼しげな淡紫の花は初夏にぴったり。★下段左: 講習室の隣。牧野博士が命名した植物栽培コーナーに凛と佇む「サイハイラン(采配蘭)、ラン科」。花被片が細長く切れた花序の様子を采配に例えた名で、日本各地およびサハリンから中国、ヒマラヤに分布する多年草です。★下段中央は、見たままの名前で覚えやすい「ヤブレガサ(破れ傘)、キク科」。★写真右端は、企画展示室前にある「オモト(万年青)、スズラン亜科」大本の意味。本州東海道から九州および中国の暖地に分布しています。


↑5/16(土)。★写真左上は、牧野富太郎がかつて学名を記載したギボウシ属の園芸品種の「トクダマ、 ユリ科 」です。葉に落ちる雨粒を見ていると、『ドミトリーともきんす/高野文子(作)』にも描かれた "チューリップのくだり" を思い出します。植物にとっては恵みの雨ですね。★写真下段:青々と茂る草木の香りに包まれ、穏やかな週末の朝がはじまりました。「講習室」裏手の窓際では、ボンボリザクラの赤い実が、そよ風にユ〜ラユラっ。

【チューリップのくだり...】 の参考までに牧野博士が書いた
「なぜ花は匂うか?」はコチラ→「花物語(続)植物記」/牧野富太郎(著)」より。
ご自身を「植物の精」と呼ぶほどの草木への愛情が言葉の一つ一つから深く感じられます。


↑5月初めから2週間弱の間に次々と咲いた花の一部をメモすると、その種類の多さに驚きました。
この時期は、小さな草花を探しながらじっくり時間をかけてお庭を辿る楽しみも...。★写真上段中央は「ムラサキ(紫)、ムラサキ科」。その右がほの暗い木立の下など日陰を好む「ドクダミ、ドクダミ科」和名は「毒や傷みに効能がある」という意味の「毒痛み」に由来するそうです。 ★植物マップの右:庭園のあちこちで、鈴なりに咲き誇る「エゴノキ、エゴノキ科」。暑い日でも、この花を見ると涼やかな気分になります。

PS. ドクダミは『植物知識』、ムラサキとエゴノキは『植物記』いずれも牧野富太郎(著)の書籍にありますね。※Netの場合青空文庫などでも参照できるようです。



↑5/10(日)。この日は漫画家:高野文子さんの講演会があり、ひときわ賑やかな牧野記念庭園。
漫画:『ドミトリーともきんす』が出来るまでの裏話や参加した方々からの質問など、一つ一つ丁寧に語る高野先生。時折見せるいたずらっ子の様な眼差しとユーモア溢れるお人柄に牧野博士との共通点も感じつつ...。また、漫画の中に仕掛けられた時間や空間設定、登場人物達の微妙な距離感など構想過程や演出についてもうかがい、改めて作品の奥深さを再発見する貴重な一日となりました。高野先生、ご参加いただいた皆さま有り難うございました。
★講演会の写真は、左から漫画家:高野文子 氏、編集者:田中祥子 氏

PS.1. 後日、東京の自治体専門誌「都政新報」(5/19号)に学芸員:田中純子さんによる記事があり、企画展に至るまでの背景など大きく掲載されていました。※本文は、記事の画像をクリック

PS.2. そうそう、講演会の余談にあった「牧野博士はコーヒー好きだった...」のお話は、牧野富太郎(著)の書籍『牧野富太郎自叙伝/第二部 混混録』の〔三〕にあり、Netでは青空文庫でも参照出来ますね。

▼参考書籍
「ドミトリーともきんす」高野文子(作)
中央公論新社

「植物記」、「花物語 (続)植物記」
いずれも 牧野富太郎(著)、ちくま文庫

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